トウモロコシの品種は多数あり、青果用、加工用など、目的に応じていくつかのグループに分けられています。
トウモロコシの種類
スイート種(甘味種)

いわゆる食用(青果用)のトウモロコシで、でんぷん含有量が少なく、糖度が高い(=甘みのある)粒が特徴です。粒がすべて黄色いタイプ(イエロー種)、黄色と白の粒が混ざるタイプ(バイカラー種)などがあります。茹でて食べるほか、最近では生で食べることができるほど糖度の高い品種も生まれています。
ポップ種(爆裂種)

いわゆるポップコーンの原料となるトウモロコシです。皮が非常に硬いのが特徴で、加熱すると粒中の水分が水蒸気となり膨張し、爆発してよくみるポップコーンの姿になります。
フリント種
粉末に加工するのに適していて、メキシコのタコス、トルティーヤなどにはフリント種のトウモロコシ粉末が使われます。また、家畜飼料などにも用いられています。
デント種
デント・コーンとも呼ばれ、トウモロコシでんぷん(コーンスターチ)の原料の他、家畜の飼料用のほか、バイオエタノールの生産原料として用いられています。一般に食用にはしません。粒が成長するにつれ、やわらかい部分が収縮してくぼみ(デント)ができ、馬歯のようになるという特徴があります。
品種
味来(みらい)
アメリカで品種改良され誕生したスイート種で、1990年代後半に日本に導入されました。粒がすべて黄色の黄粒種(イエロー種)で、フルーツコーンとも呼ばれるほどの甘さが特徴です。
札幌八行とうもろこし
八列トウモロコシとも呼ばれ、粒が八列しかないため細長いのが特徴です。明治三十年には炭焼きトウキビとして札幌該当で売られており、北國の風物詩の一つです。明治初期に北海道開拓使が北アメリカから導入したフリント種のトウモロコシです。
黒もちとうもろこし

中国生まれのトウモロコシで、黒粒がインパクト大の品種です。肉質がやわらかくもちもちとした食感で、土質を選ばずよく生育する早生品種です。
ピュアホワイト

2002年に発表された真っ白のトウモロコシです、果皮がやわらかい、生のままで食べることができるほどの極甘スイートコーンとして有名です。他品種と同じく、北海道で多く栽培されています。
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