赤と青の違い…シソの栄養と効果効能、保存方法や旬について

冷奴やうどん、そば、素麺などの薬味として、欠かせないのがシソです。
常に脇役で目立たないシソですが実は栄養価が高い食材であることをご存知でしょうか?

というわけで今回は、シソの栄養と効果効能について、ご紹介したいと思います。

シソとは

シソ(紫蘇)は、シソ科シソ属で、芳香性があるのが特長の植物です。
ヒマラヤ、中国南部が原産で、中国では古くから薬草として利用されていたシソ(紫蘇)は、平安期に中国から伝来し、茎葉の香りを楽しむ野菜として、平安時代から栽培されてきました。

またシソ(紫蘇)は、その種が縄文時代の遺跡から出土していることからその歴史は非常に古く、中国から伝来したシソ(紫蘇)とは別に日本原産のシソ(紫蘇)があるのではないかと考えられています。

よって、シソ(紫蘇)は、日本古来の植物で、日本を代表する和製ハーブです。

「青紫蘇」と「赤紫蘇」は、シソ(紫蘇)の代表的な品種です。

シソの主要産地は愛知県、静岡県、大分県です。
特に愛知県は全国の生産量の4割以上を占めていて、青紫蘇だけで見ると豊橋市が全国の50%以上を占めています。

シソの旬とは

青シソ

青シソは、葉が緑色で、葉のフチに細かい切れ込みがあり、葉の先端(頭)が尖っているのが特徴です。
市場に流通する際は、商品名である「大葉」と呼ばれています。
青シソは、赤シソの変種である為、本来の種は赤シソです。
青シソ=大葉は、香りが強いのが最大の特徴です。

清涼感のある香り成分による防腐・殺菌作用を活かして、刺身に添えられたり、食欲を刺激する薬味として、冷や奴や素麺にトッピングされます。

青シソの旬は初夏から盛夏にかけての6~9月ですがハウス栽培が盛んな為、一年中流通しています。

赤シソ

赤シソには、葉が赤紫色で、葉が縮れている「ちりめんしそ」と縮みのないタイプがあります。
また「カタメンジソ」といって、その名のとおり、葉の裏面だけが赤く、表が緑色の赤シソもあります。

赤シソは古くから漢方医学では「蘇葉(そよう)」と呼ばれ、気を調整する漢方薬として用いられてきたそうです。

香りは大葉と変わりませんがアクが青シソより強いため、生食には適しませんので、梅干に漬けたり、乾燥させて、ゆかり(ふりかけ)など熱を加えたり乾燥させたり等、加工するには赤シソが向いています。

青シソは一年中、市場に出回りますが赤シソの旬は、初夏の6~7月中旬頃の時期のみとなります。
梅干用の梅もこの時期になると市場に出回る為、赤シソはまさに梅干の為のシソと言えます。

シソの栄養と効果効能とは

シソの主な栄養成分は以下の通りです。(可食部100gあたり)

  • β-カロテン・・・1100μg
  • ビタミンB1・・・0.13mg
  • ビタミンB2・・・0.34mg
  • ビタミンB6・・・0.19mg
  • ビタミンC・・・26mg
  • ビタミンE・・・3.9mg
  • ビタミンK・・・690μg
  • カリウム・・・500mg
  • カルシウム・・・230mg
  • 鉄・・・1.7mg
  • 葉酸・・・110μg

ご覧のように紫蘇には体に必要な成分が殆ど含まれていると言っても過言ではない程、たくさんの栄養成分を含みます。
特にたくさんのビタミン類を含んでいるのが特徴です。

β-カロテンで、がんを予防!

人参9100μgに対してシソ11000μgというβ-カロテンの含有量が豊富なシソ。
これは、かぼちゃの10倍、アシタバやヨモギの2倍というから驚きですよね。
β-カロテンには、優れた抗酸化作用がある為、がんや動脈硬化の原因となる有害な活性酸素を除去してくれると言われています。
その為、シソは、アメリカ国立がん研究所の「デザイナーズフードリスト」にがん予防の為の植物として登録されています。
またβ-カロテンは、体内でビタミンAに変換されると粘膜や皮膚、視力、免疫機能を正常に維持してくれます。
赤シソは、更に赤紫色の色素成分であるアントシアニン(ポリフェノール)まで豊富に含んでいるので、抗酸化作用による効果をより高めたい場合は、赤シソがオススメです。

ビタミンB2は、美肌に有効!

ビタミンB2は、皮膚やのどや鼻の粘膜の機能を正常に機能させて、お肌の生まれ変わり(ターンオーバー)を促してくれるので、ニキビや肌荒れ、傷、くすみのないなめらかで弾むような美肌をキープすることが出来ます。
その為、ビタミンB2は、別名「美肌のビタミン」とも呼ばれています。
是非、外側(化粧品など)からのケアと合わせて、内側からもしっかりビタミンB2を摂ってケアしていきたいですね!
また、粘膜を正常に機能させてウイルスや細菌が体内に侵入しないようにしてくれますので、風邪や喉の炎症、口内炎の予防にも効果が期待できます。

ビタミンB6は、美容ホルモン、エストロゲンを増やす!

女性ホルモンであるエストロゲンは、滑らかで弾力のある美しい肌や豊かなバスト、艶やかな髪などまさに女性らしい「美」を作り出してくれます。
その為、エストロゲンは別名「美容ホルモン」と呼ばれています。
また女性ホルモンは、脳の視床下部からの司令によって、卵巣から分泌されていますが
視床下部は自律神経をコントロールする働きもあるため、更年期を迎え、卵巣の機能が低下するとホルモンを出せと命じても分泌されないので、脳がパニックを起こし、過剰な指令を出すことで、イライラ、憂鬱、不眠、めまい、のぼり、発汗、冷えなどの更年期障害の症状が現れるようになります。
ビタミンB6には、女性ホルモンであるエストロゲンの代謝を助ける働きがありますので、
美容効果だけではなく、更年期障害や月経前症候群(PMS)の症状、生理前のイライラなどを和らげてくれる効果も期待できます。

ビタミンC&カルシウムで、うつ予防&イライラ、ストレスを緩和!

ビタミンCやカルシウムには、抗ストレス作用がある為、イライラや不安、無気力、抑うつなどの精神的症状を緩和してくれます。

ビタミンEで、アンチエイジング!

ビタミンEにはビタミンAやビタミンCよりも強力な抗酸化作用があると言われていますので、細胞の老化をしっかりと防止して、いつまでも若々しい身体をキープしてくれます。
また末梢血管を拡張し、血行を促進する作用がありますので、冷え性や肩こり、腰痛などの予防・改善にも効果が期待できます。

ビタミンKで、骨粗鬆症&動脈硬化を予防!

シソにはシソ10枚におよそ69μgのビタミンKが含まれています。
これは春菊やケールの3倍の量です。
ビタミンKは骨に存在するオステオカルシンというたんぱく質を活性化し、カルシウムを骨に沈着させる働きがある為、骨の形成には欠かせない栄養素です。
またビタミンKには血液の石灰化を防止して、血液の流れを良くする働きがある為、動脈硬化の予防に有効となります。

カリウムで、高血圧&むくみを予防!

カリウムには利尿作用がありますので、体内に溜まった余分なナトリウムを尿と一緒に体外へ排出してくれるので、高血圧やむくみ対策に有効です。

ペリルアルデヒド(シソアルデヒド)で、食欲UP&食中毒を予防!

シソの香り成分である精油にはペリルアルデヒド(シソアルデヒド)がおよそ55%含まれています。
ペリルアルデヒド(シソアルデヒド)は、その清々しい香りで臭覚神経を刺激し、胃液の分泌を促進させて、食欲を促す作用がある他、優れた防腐・殺菌作用がある為、食中毒を予防する効果が高いと言われています。
お刺身のツマに青シソが欠かせないのはその為なんですね!

ビタミンC&鉄で、貧血の予防・改善に有効!

ヘモグロビンの原料となる鉄分が多く含まれ、またその吸収を高めるビタミンCも多く含まれていますので、貧血の予防・改善に効果的です。

シソの選び方&保存方法とは

美味しいシソには以下のような特徴があります。

  • 瑞々しくハリがある。
  • しなびていない。
  • 鮮やかな緑色。
  • 葉に黒い斑点がない。
  • 茎の切り口が変色していない。
  • 香りが強い。

赤シソは、葉がよく縮んでいるものが綺麗な色が出ます。

シソは傷みが早い為、水に浸している時間が長いと黒く変色しやすくなりますので、
残った場合は、コップなどに少量の水を入れて、葉の軸だけを浸し、垂直のまま、冷蔵庫の野菜室に保存するようにしましょう。

そして、なるべく早めに使い切りましょう。

または水気を含んだキッチンパーパーで包み、ビニール袋に入れ、冷蔵庫に保存するのもオススメです。

おわりに

清々しい香りやシソの抗菌性を生かすならお刺身のツマや豆腐に冷奴、そばやうどん、素麺などの薬味として、生のままがベストですがシソに豊富に含まれているβ-カロテンは、油と合わせると吸収率が高まるので、炒め物や豚ばら肉を巻いて、焼いたりなど、加熱調理にも最適です。

是非、シソを上手に活用して、美味しく楽しく健康になっていきましょう。

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