キャベツの知られざる健康・美容効果とは

スーパーの野菜コーナーで必ずあるといって良いほど、私たちにとって、非常に身近な野菜であるキャベツ。
「キャベツダイエット」というダイエット法があるようにキャベツはダイエットに効果があることを知っている方は多いかと思いますが実はキャベツの効果はダイエット効果だけではありません。

そこで今回はキャベツの知られざる健康・美容効果について、ご紹介していきたいと思います。

キャベツについて

キャベツとはどんな野菜?

キャベツは、アブラナ科アブラナ属の越年草で、ヨーロッパ南部の海岸地域原産の野菜です。

キャベツの原種は青汁でよく使われるケールというキャベツと同じアブラナ科の野菜です。
その為、ケールは、別名「葉キャベツ」と呼ばれています。
同じ種類の仲間ではありますがケールはキャベツのように葉が巻かれて丸くなることはなく、上へと伸び、キャベツよりも濃い深緑色をしています。
キャベツより栄養価が高いケールですが葉が厚くて硬いので調理がしにくく、また一株のサイズが大きい為、スーパーやコンビニなどのお店では青汁に加工されて、売られることが殆どです。

この食べにくいケールを食べやすくする為に品種改良されて生まれたのがキャベツです。

紀元前600年頃、地中海沿岸でケルト人たちによって、栽培されたケールはどんどん改良されていき、結球型のキャベツが出現したのは、1世紀初頭でした。
その後、ヨーロッパ→カナダ→アメリカ→中国へと広まっていきました。
そして、日本にキャベツが渡ってきたのは19世紀末のことでした。
明治時代以降、キャベツ栽培は盛んになり、大正時代には広く食されるようになりました。

キャベツの旬はいつ?

春野菜と呼ばれるキャベツの旬は当然、春なのですが品種改良が進んだ現在、キャベツは、一年中作られるようになりました。

早春から初夏にかけて栽培される春キャベツ(3~5月)は、水分を多く含み葉が柔らかいのが特徴です。
サラダなど生で食べるのがオススメです。
主な産地は千葉県、神奈川県です。

夏に種を蒔いて、冬に収穫する寒玉と呼ばれる冬キャベツ(11~2月)は、葉がしっかりとしていて、糖度が高いのが特徴です。
また楕円形で固く結球しているので、葉と葉の間に隙間がないのが特徴です。
加熱しても荷崩れしない為、ロールキャベツなどの煮込み料理や炒め物にオススメです。
主にキャベツといえばこの冬キャベツのことです。
その為、冬キャベツは市場に最も多く出回っています。

高冷地で夏に収穫される「高原キャベツ」と呼ばれる夏キャベツ(7~8月)は長野県や群馬県などの高原や北海道など冷涼な土地で栽培されています。
冬キャベツを少し改良したキャベツなので、見た目は冬キャベツとさほど変わりはありません。
主な産地は愛知県、千葉県です。

3シーズンに渡って、作られているキャベツですが冬キャベツ、春キャベツ、夏キャベツはそれぞれ別の品種であり、また季節によって、産地も異なります。
ですので、ほぼ年間を通して、品種ごとに美味しい旬のキャベツを味わうことが出来るようになっています。

キャベツの栄養と効果効能について

キャベツには、以下の有効成分と効能があります。

ビタミンU(キャベジン)

ビタミンUは、キャベツから発見された為、別名「キャベジン」とも呼ばれています。
胃腸薬の「キャベジン」は有名ですよね。
ビタミンU(キャベジン)は、抗潰瘍作用がある為、胃の粘膜を保護・修復したり、胃酸の過剰分泌を抑えたりして、胃や十二指腸の健康を維持してくれます。
消化性潰瘍の治療に用いられたり、市販の胃腸薬(キャベジン)の名前の由来となるほどですので、その効果は高いと言えます。
とんかつとキャベツがセットになっているのは、揚げ物による胸焼けをキャベツのビタミンUが防いでくれるからなんですね!
まさに天然の胃腸薬ですね。
ビタミンU(キャベジン)は、キャベツ以外にもパセリやレタス、白菜、ブロッコリーなどにも含まれています。

健康への効果・・・潰瘍、胃炎の予防や治療、胸焼けを防ぐ。

ビタミンC

ビタミンCは、強い抗酸化作用がありますので、活性酸素によって、不飽和脂肪酸が過酸化脂質に酸化するのを防いでくれます。
またビタミンCは、細胞間を結びつけて、お肌にハリや弾力をもたらすコラーゲンの合成に関与しています。
更にビタミンCは、免疫物質であるインターフェロンの生成を促したり、発癌物質であるニトロソアミンの生成を抑えて、免疫力を高めてくれます。

健康・美容効果・・・アンチエイジング(老化防止)、がん、動脈硬化や脳卒中、心疾患の予防、しみ、しわの予防、肌荒れの改善、風邪の予防、疲労回復。

ビタミンK

ビタミンKには血液を凝固させるタンパク質「プロトロンビン」の生成を促す働きがあるため、「止血のビタミン」と呼ばれることもあります。
ケガなどをして出血しても正常に血液を凝固させてくれますの少しの出血量で済むことになります。
またビタミンKには、過剰に血液が凝固してしまわないようにする役割も担っていますので、血栓(血のかたまり)が血管につまらないようにしてくれます。
更にビタミンKにはカルシウムが骨に沈着する為に必要なタンパク質を活性化したり、カルシウムが骨から流出するのを抑え、骨密度を高める働きがあります。

健康への効果・・・ケガの治りを早くする、骨粗鬆症の予防。

アントシアニン

アントシアニンはポリフェノールの一種で、抗酸化作用が強い為、活性酸素を除去し、体内の酸化を防いでくれます。
またアントシアニンには、ロドプシンという網膜にあるタンパク質を再合成する働きがあるため、目の機能を正常に維持してくれます。
紫キャベツの赤い色素成分がアントシアニンです。

健康への効果・・・ガンや脳卒中、動脈硬化、ストレスを防ぐ、視力回復。

β-カロテン(ビタミンA)

β-カロテンが摂取されると小腸上皮細胞でビタミンAに変換されます。
ビタミンAには粘膜を保護したり、再生して強くし、風邪などのウイルスの侵入を防いでくれます。
また別名「目のビタミン」とも呼ばれるビタミンAには、目の粘膜にもアプローチし、目の正常な働きをサポートしてくれます。

健康への効果・・・風邪、ガンの予防、視力低下・夜盲症・眼精疲労・ドライアイの予防。

キャベツの効率的&効果的な食べ方とは

ビタミンC、Uは、熱に弱く水に溶けやすいので、ビタミンU、Cの効果をしっかり実感したい場合は、是非、生のままで食べることをオススメします。

幸いキャベツはアクが少ない為、生でも十分、美味しく食べることが出来ます。
特に春キャベツは葉が柔らかく食べやすい為、自然と摂取量が増えることで、より多くの有効成分を補うことが出来ます。
またビタミンCやβ-カロテン(ビタミンA)は外側にある濃い緑色の葉に最も多く含まれていると言われています。

包丁で千切りなど細かく切ってしまうと切り口からビタミンC、Uなどの有効成分が流失してしまいますので、荒く切ったり、手でちぎって食べたりするのがオススメです。
手でちぎるだけなら洗い物も出ないですし、楽チンですね!

水溶性のビタミンCは、水にも流失しやすく、たった5分で2割も減少すると言われていますので、キャベツを洗ったり、水に浸している時間が長くならないように注意しましょう。

「蒸し器」を使えば、短時間で調理が出来るので、加熱する場合は、蒸し料理がオススメです。

ロールキャベツやポトフ、ボルシチなど煮込み料理をする場合は、煮込んだスープも残さず飲むことで、溶け出た有効成分をしっかりと摂ることで出来ます。

おわりに

キャベツには健康や美容に良い栄養成分がたくさん含まれています。
特にキャベツ特有の栄養素ビタミンU(キャベジン)は潰瘍の治癒に非常に効果的です。
潰瘍は、再発するリスクが非常に高い疾患ですので、気になる方は是非、毎日の食事にキャベツを取り入れてみてくださいね。
一年中、品種や産地が異なるキャベツが出回るキャベツであれば、毎日、飽きずに美味しく食べ続けることが出来ますよ。

 

 

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