小松菜の原産国と歴史、種類や品種などの特徴について

つややかな緑色で、鍋物や炒め物として食卓を彩る小松菜は、最近は品種改良が進み一年中スーパーに並ぶようになりました。しかし「雪菜」や「冬菜」という別名で知られる通り、冬を代表する緑黄色野菜のひとつです。

特徴

小松菜は「ツケナ」の一種で、アブラナ科アブラナ属に分類されます。この仲間の中でもキャベツのように結球しないタイプで、チンゲンサイやタアサイなどと同じ仲間です。ホウレンソウと並ぶほど栄養価が高いとされます。また、ホウレンソウよりもアクが少ないため、漬物やおひたし、汁もののほか炒め物にも利用されています。

栽培は埼玉県、茨城県、福岡県で多く、これらで全国の33%ほどのシェアをしめます。また、東京都や群馬県、千葉県などでも多く栽培され、関東を代表する野菜のひとつです。日持ちは2、3日程度で、冷蔵庫の野菜室に立てて保存します。

原産国と歴史

小松菜の原産地は南ヨーロッパの地中海沿岸とされており、中国を経て日本に入ってきました。中国から入ってきたころのカブの一種「茎立菜(クキタチナ)」をもとに交雑・改良を重ね、江戸時代中期に誕生しました。小松菜という名前の由来には諸説あり、江戸幕府の八代将軍徳川吉宗が鷹狩で南葛飾郡小松村(現在では東京都江戸川区小松町)を訪れたとき、青菜汁を食べて気に入ったため、地名にちなんでこの青菜を「小松菜」としたという説のほか、この小松村の近郊で多く栽培されていた、というものもあります。江戸時代の本には「小松菜」がたびたび登場するため、関東ではよく普及した野菜であったといわれています。

ちなみに、現在の小松町では、もちろん小松菜は特産野菜に認定されています。

種類と品種

小松菜には様々な品種のほか、近縁の種とかけあわせたものもあります。

小松菜

長さは25cmほどで緑色の葉は丸みをおびます、アクが少なく、炒め物やおひたしに利用されます。冬が旬で、春に早採りしたものは「うぐいす菜」とよび、他の時期よりもやわらかいという特徴があります。

千宝菜

小松菜とキャベツをかけあわせてつくった品種で、見た目は小松菜と似ています。アクが少なくやわらかい歯触りで、炒め物やおひたしにも向きます。

紫コマツナ

栽培環境により色の程度は変わるそうですが、葉の表面や軸が紫色をした小松菜です。渡辺農事(株)が販売している「渡辺交配 むらさき祭り」という品種がよく知られています。紫色の由来はアントシアニン系の色素で、えぐみが少なくやわらかいため、一般的な小松菜のような調理法に加え、サラダなどの彩りとしても利用されます。

女池菜

新潟市近郊の原産で、越冬後にのびる“とう”と葉を収穫し食用にします。“とう”の甘さとぬめりが特徴とされています。

黒菜

熊本県小国町岳の湯地区で栽培される小松菜で、温泉の地熱を利用して育てられています。限られた土地で栽培されているため、流通は少ない伝統野菜です。

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