ニンニクについて。種類や品種~原産地や歴史など

健康食品にもよく利用されるにんにくは香味野菜であり香辛料のひとつでもあります。ペペロンチーノなどのイタリア料理、中華料理と幅広く利用されるにんにくですが、とても古くから人間に馴染みの深い食材でもあります。

特徴

タマネギなどと同じく根もとも球根(=鱗茎)を主に食用にします。栽培されているにんにくは球根に養分をまわすために花を咲かせまいと花茎をかりとります。この部分もまた「にんにくの芽」として食されます。

にんにくのうち、スーパーに並ぶ安価なものの大半は中国産です。国内では全国生産量一位となる青森県が圧倒的なシェアを占めており、全国のおよそ70%のにんにくを生産しています。中でも青森県三戸郡田子町のにんにくは生産高日本一の高級かつ高品質なにんにくとして扱われています。このほかにも、香川県や岩手県などでにんにくが栽培されています。一方、にんにくの芽のほとんどは中国からの輸入品となっています。

日本での収穫(生産量日本一の青森県)では六月中旬の梅雨前から収穫がはじまり、それ以外の地域では五月中旬から収穫期となります。

旬は6月から8月で、夏バテの時期とぴったりかさなります。そのため、強壮作用の強いにんにくは、夏バテ時に適した食材とされます。

原産国と歴史

にんにくの原産地については諸説があり、アフリカ、中国などもあるものの、最も有力視されているのは中央アジアのキルギス地方が原産であるという説です。紀元前4000年の古代エジプトの王墓からも粘土模型が出土しています。にんにくはピラミッド建設に従事した労働者にも支給され、古代エジプト人にとっては日常に根付いた食べ物でした。にんにくはシルクロードを経て中国、日本へと伝わりました。日本に伝来したのは4世紀頃とされ、日本書紀にも記されています。当時は食品ではなく薬草や香辛料、または強壮剤として利用されていたようです。当時は「蒜(ひる)」と呼ばれており、現在のように「にんにく」と呼ばれるようになったのは室町時代初期とされています。

種類と品種

日本に古くから根付いているにんにくですが、地域の伝統野菜から中国からの輸入ものまで、様々な種類があります。

ジャンボニンニク

見た目がよく似ているため「にんにく」と呼ばれているものの、植物の分類上ではにんにくとは別種とされています。にんにく特有の匂いがとても少なく、中には一般的なものの1/14の匂いとされ、「無臭ニンニク」という名称で出回っています。名前の通り大きいのも特徴で、800gほどになることもあります。こちらは鹿児島県や香川県など温暖な地方で栽培され、収穫期は7月から9月とされています。

一片種ニンニク

一般的なにんにくとちがい中が分球せず、タマネギのようにひとつの塊となったにんにくです。現在日本で流通している一片種ニンニクのほとんどは中国雲南省からの輸入品です。皮がむきやすく調理の手間が省けることや、一般的なにんにくよりもうまみが多いといった特徴を持っています。

最上赤にんにく

山形県最上地方の伝統野菜のひとつで、外皮が赤紫色をしているため「赤にんにく」という名前がつきました。普通のにんにくよりも大粒で、貯蔵性に優れ芽が出にくいという特徴があります。生では辛みが強いものの、焼くとほくほくとした食感で甘みがでるのも特徴です。最上町や真室川長で栽培され、6月下旬から7月上旬に収穫されます。

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