ニンニクの栄養と効能・効果。臭いだけじゃない!秘められたパワー

ニンニク=強烈な臭いがする食べ物ということはあまりにも有名ですよね。
ですがニンニクには、様々な健康に有効な成分が含まれている「健康食品」ということをご存知でしょうか?
健康に良い食べ物だと知ってはいるけど、一体、どんな健康効果があるのか詳しくは知らないという人は多くいるかと思います。

そこで今回は、ニンニクの成分がもたらす、効果効能について、詳しくお伝えしていきたいと思います。
ニンニクの素晴らしい健康効果を知れば、ニンニクの臭いなんてもう気にならなくなるかも!?

ニンニクについて

まずはニンニクとは

ニンニクは、ヒガンバナ科ネギ属の多年草で、原産地は中央アジアですが紀元前4000~3000年頃には、古代エジプトなどで栽培されていたと考えられています。
ニンニクは、その後、ギリシャやローマなどのヨーロッパ→インド、中国などの東洋へと渡っていきました。
中国には紀元前140年頃、日本には中国を経て8世紀頃には存在していたと言われています。

ニンニク=調味料というイメージが強くありますがニンニクは、肉や魚などの臭みを消し、料理の風味を引き立たせる為に使われるしょうがやミョウガ、セロリ、パセリ、ネギ、たまねぎ、しそなどと同じく、香味野菜です。

またニンニク=ドラキュラの天敵とされているようにニンニクには魔除けとしての役割もあります。
その為、「魔除け」「厄払い」にニンニクを活用する慣習がある国々は数多くあります。

世界のニンニク生産量の第一位は中国です。
世界のニンニク総生産は年間約2,000万tですが中国はそのおよそ80%もの量のニンニクを生産しています。
日本に出回っている輸入ニンニクはほぼ中国産で間違いはないでしょう。
ちなみに日本は2万600tで、国内のニンニクの生産量の第一位は、青森県です。
国内のニンニク出荷量は計、およそ14,300tですが青森県はそのおよそ80%もの量のニンニクを出荷しています。

ニンニクの旬はいつ?

日持ちするように乾燥させてあるニンニクは、スーパーで一年中出回っているので、旬がないように思われがちですが実はニンニクにもちゃんと旬があります。
生産地によって、異なりますがニンニクの旬は、大体、5月~7月です。
この時期以外の貯蔵されたニンニクは、風味やみずみずしさがやや落ちているので新鮮な香りや野菜そのものの味を楽しみたいという場合にはオススメですが新鮮だから美味しいというわけではなく、また効能や効果に違いはないとされています。

ちなみに旬の時期のニンニクは、「新ニンニク」と言われています。

美味しいニンニクは、全体的に丸く、頭頂部がギュッと締まっていて、白くて粒が大きく、水分がしっかりとある重さを感じるのが特徴です。

芽が出ているもの、皮が変色しているもの、軽いものは避けましょう。
また中国産は大変、安価ですが品質においては日本産には敵いません。
中国産と比べると2倍~10倍の価格ですが「安心安全」を優先するのであれば国産がベストです。
味も国産の方が優しく、旨味があります。
青森県産のニンニクは糖度が高い為、甘みも感じると言われています。

ニンニクの成分

  • アリシン
  • イオウ化合物

ただし、アリシンは元々ニンニクには含まれていません。
ニンニクを切ったり、摩り下ろしたりする際、葉肉貯蔵細胞や維管束鞘細胞が破壊されて出てきたアリインというニンニクの成分と、同じく壊れた維管束鞘細胞から出てきたアリイナーゼという酵素が反応することで、アリシンに変化するのです。

ニンニクの強烈な臭いは、このアリシンになった段階で生まれます。
ちなみにアリインは無臭です。

またアリシンは不安定な物質である為、空気、熱、その他の物質に反応しやすくなることで、数十種類ものイオウ化合物に変化します。
代表的なのがジアリルジスルフィド(DADS)、ジアリルトリスルフィド(DATS)、アホエン、アリチアミンです。

アリシンが変化して出来るジアリルジスルフィドやアホエンなどのイオウ化合物にも抗菌・殺菌力がありますがアリシンに匹敵するほどではありません。
ですので、より強力な抗菌・殺菌、解毒作用を求めるのであれば、生ニンニクを摩り下ろして食べるのがオススメです。
アリシンには、抗ウイルス作用や胃の粘膜を刺激し、胃の働きを活発にする、タンパク質を分解し、消化吸収を良くするなどの作用があります。
アリシンの大きな特長である高い殺菌力は、腸内の悪玉菌さえ減少させると言われています。

イオウ化合物には、血管を拡張させ、血圧を下げる作用があります。
またイオウ化合物であるジアリルジスルフィドやジアリルトリスルフィドは、がん細胞の増殖を抑制し、ガンの予防・抑制する作用があることが研究で判っています。
ガンの中でも胃がん、大腸がんに対する効果は高いと言われています。

ニンニクの効果効能とは

アリシンやアリシンとは若干異なる性質を持つイオウ化合物によって、ニンニクの多様な効果・効能の期待が見込まれるとされています。

具体的なニンニクの効能・効果は以下の通りです。

ニンニクの効能

  • 抗菌、殺菌および解毒を行う・・・12万倍に薄めたニンニクの精油でもチフス菌やコレラ菌は死滅するとされます。
  • ビタミンB1の吸収をUPさせる・・・疲労回復や滋養強壮を促すビタミンB1を貯蔵可能な形に変えることで、ビタミンB1の吸収を高めます。
  • 血栓の生成を抑える・・・イオウ化合物が血小板凝集作用を抑えてくれます。
  • 活性酸素を除去する・・・イオウ化合物などの15種類以上の抗酸化物質が酸化を抑えてくれます。

上記の効能によって、ニンニクには以下の効果の期待が見込まれます。

  • 疲労回復
  • 風邪・インフルエンザ・食中毒の予防
  • 便秘の予防・改善
  • 高血圧の予防・改善
  • 動脈硬化予防
  • がん予防
  • 消化の促進・消化不良の改善
  • 冷え性の予防・改善
  • アンチエイジング

おわりに

ニンニクは、現存する最古の医学書「エーベルス・パピルス」に薬として記載されていることから古代エジプトなどでは既に食用・薬用として、重宝されていたと考えられます。

様々な効能や効果があるからこそ、現代においてもニンニクは、万能食材として、存在しているのです。

ですが身体に良いからといって、生ニンニクを食べ過ぎたり、空腹時に多量に食べると逆に消化不良や胃痛・腹痛、便秘や下痢などに見舞われることがありますので、注意しましょう。
摂取量は、1日1片がベストと言われています。

ニンニクの臭いを速やかに摂りたい場合は、水分を多く摂って、半身浴で汗をしっかりと流すと良いでしょう。
また食事の際は消臭効果があるとされる緑茶と一緒に食べるのも有効です。

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