大根の効果効能と旬

「おでん」「ブリ大根」「大根おろし」「たくあん」など、日本の家庭料理には欠かせない大根は、今やスーパーや八百屋で一年中、見かけられるようになりました。
そんな私たちにとって身近な野菜である大根には一体、どんな栄養や効果効能があるのでしょうか?

大根について

大根とはどんな野菜?

 

アブラナ科ダイコン属の1年草である大根は、根・葉を食用とします。
葉は緑黄色野菜、根は淡色野菜です。

大根は、紀元前3000年頃の古代エジプトで、ピラミッドの建設にあたる従事者の食料として、既に用いられていたと言われています。

日本でも日本最古の歴史書「古事記」のなかで、「於朋泥(おほね)」という野菜(大根)が登場することから1700年前には、既に大根が食べられていたことが判っています。
「於朋泥(おほね)」から「大根」と呼び名が変わった年代ははっきりわかっていませんが少なくとも10世紀までは「於朋泥(おほね)」と昔の人々に親しまれていたようです。
また日本には、1月7日の朝、七草粥を食べる風習がありますが春の七草のうち、「スズシロ」とは大根のことです。
この風習は、既に平安時代からあったと言われていますので、まさに大根は私たち日本人にとって、大変、馴染み深い野菜であることは間違いありません。

大根の種類

大根は以下のように実に様々な種類があります。
大きさや形、色も様々です。

  • 青首(あおくび)大根
  • 三浦大根
  • 聖護院(しょうごいん)大根
  • 美濃早生(みのわせ)大根
  • 練馬(ねりま)大根
  • 亀戸大根
  • 桜島大根
  • 祝だいこん(雑煮大根)
  • ラディッシュ
  • カイワレダイコン(大根のスプラウト)

上記以外にもまだまだたくさんの品種の大根があります。

一般的なスーパーに出回っている大根の多くは、青首(あおくび)大根です。
葉の付け根辺りが青くなっているのが特徴です。

桜島大根は鹿児島県の桜島で桜島の噴火による火山灰を利用して、200年以上昔から作られてきた鹿児島の伝統野菜です。
大きな丸みのある形が特徴です。

祝だいこんは、古くから奈良で作られてきた「大和の伝統野菜」です。
祝だいこんは、別名「雑煮大根」とも呼ばれるように関西ではよく雑煮に入れて食べられています。

ラディッシュは地中海沿岸原産の西洋品種の大根です。その為、英語でRadish=ラディッシュと呼ばれています。
葉は柔らかいので生のままでも食べることが出来ます。

大根の旬はいつ?

大根の品種によって異なりますがスーパーなどで一年中、出回っている青首(あおくび)大根の旬は晩秋から冬の11~2月です。この頃の大根は甘みがあって、瑞々しく大根本来の味を楽しむことが出来ます。
水分が多く柔らかく、辛味が少なく甘みが強いのが特徴です。
煮崩れしにくいのも特徴なので、真ん中はふろふき大根などの煮物に、辛味が強い先端(下)は、大根おろしに、甘みが強い葉に近い部分は、サラダや漬物などに適しています。

品種改良も進んだ現在では、大根は、春夏(4~9月)にも収穫され、市場に出回るようになっています。
春夏に出回る大根の旬は、初夏から夏です。この頃の大根は、辛味がやや強いのが特徴で、特に「美濃早生(みのわせ)大根」は、夏大根として有名です。やはり辛味が強く、甘みが少ないので、煮物などに適しています。

大根の栄養と効果効能とは

大根には、以下の有効成分と効能があります。

アミラーゼ(ジアスターゼ)

消化酵素であるアミラーゼ(ジアスターゼ)は、でんぷんの分解を助ける働きがあるので、食べた物を消化・吸収しやすくしてくれます。
うどんやそばと大根おろしがセットになっているのは、その為なのですね!

健康への効果・・・胃酸過多、胃もたれ、胸やけなどを防ぐ。

プロテアーゼ

消化酵素であるプロテアーゼは、タンパク質の分解を助ける働きがあるので、食べたお肉や魚などを小さく分解し、消化・吸収しやすくしてくれます。
プロテアーゼは、大根の他に発酵食品であるヨーグルトや納豆にも含まれています。
ヨーグルトにお肉を浸すとお肉が柔らかくなるのは、このプロテアーゼのおかげなのです。
またプロテアーゼは、身体の傷や細胞の修復にも関与している為、損傷の自然治癒力を高めてくれます。

健康への効果・・・消化不良、胃もたれ、胸やけなどを防ぐ。ケガや関節炎などの炎症・腫れ・痛みを抑える。

オキシダーゼ

オキシダーゼには、解毒作用がある為、秋刀魚などの焼き魚の焦げに含まれる発がん性物質を分解してくれます。
その為、オキシダーゼは酸化酵素とも呼ばれています。
焼き魚と大根おろしがセットになっているのはその為なのですね!

健康への効果・・・ガンを防ぐ。

イソチオシアネート(ラファサチン)

イソチオシアネート(ラファサチン)は、大根に辛味をもたらす主成分です。
イソチオシアネートは、大根を摩り下ろすことで生まれます。
イソチオシアネートには殺菌作用や抗酸化作用、抗炎症作用があるので、ウイルスや細菌、活性酸素などに身体が侵されないように守ってくれます。
根の先端に近いところは、最も多くのイソチオシアネート(ラファサチン)が含まれています。
特に新鮮な大根ほど多く含まれています。

健康への効果・・・食中毒、風邪やがん、老化を防ぐ。

大根の効率的&効果的な食べ方

イソチオシアネートは熱に弱いので、加熱処理すると生だった状態と比べるとその
含有量は、半分以上も減少してしまいます。

加熱時間が長ければその量はより減少しますので、イソチオシアネートによる効果をしっかり摂取したい場合は、大根おろしやサラダなど生で調理する方法がベストです。

またイソチオシアネートは揮発性である為、時間が経てば経つほど、分解が進み、辛味がなくなってしまいますので、しっかり辛みを味わいたい場合は、摩り下ろした後はなるべく、早く食べ切ってしまいましょう。

大根は皮の方にビタミンCが多く含まれているので、なるべく皮ごと摩り下ろせば、ビタミンCもしっかりと摂ることが出来ます。

おわりに

大根は、口内炎や虫歯、歯肉炎、喉の痛み、鼻づまり、二日酔い、便秘、肌荒れ、打ち身、肩こり、筋肉疲労などに良いとされ、大根おろしを布などにのばして、湿布するなどした大根おろしのパワーを利用した民間療法は古くから良く知られています。

健康な毎日を過ごす為にも是非、積極的に大根を毎日の食事に取り入れていきたいですね。

大根には実に多くの種類がありますので、一年を通して、様々な大根の旬によって、四季を感じてみてはいかがでしょうか?

 

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